踵骨骨端症(シーバー病)

成長段階の未熟な骨は、端っこ部分(骨端軟骨部)が激しい運動などの負担によって痛めてしまうことがあります。有名なのは膝のオスグッドですが、肘の部分では離断性骨軟骨炎、踵で生じると踵骨骨端症(シーバー病)が挙げられます。スポーツの現場においては、近年「シーバー病」というワードが広く認知されてきており、子供の踵が痛む場合まずシーバー病を疑う保護者の方が多くなっているようです。

この記事では、踵骨骨端症(シーバー病)の概要、なりやすい体の特徴、予防法、ローリング施術方法の例をご紹介します。

シーバー病とは

小学生高学年ごろの子供における踵の痛みの原因として多くみられます。サッカー、バスケットボール、野球などダッシュとストップを繰り返す競技をしている選手によく生じます。
整形外科でレントゲン(X線)検査を受けると、骨端核に分裂や硬化がみられます。骨の成長とともに骨端軟骨が閉鎖する中学2〜3年生の頃にはほとんど症状が軽快します。

シーバー病になりやすい体の特徴

A. 足首が硬い

足首を曲げる(和式トイレ座り)と、足首を伸ばす(正座)が苦手。

B. 骨盤の動きが硬い

和式トイレ座りをすると踵が浮いてしまう。踵を地面に付けたまま行うとつま先が浮いてしまったり、後ろに転んだりしてしまう。

C. もも裏(ハムストリングス)が硬い

直立した状態から体を曲げ床に指が届かない。(もも裏が突っ張って背中を丸めてしまう)

予防法

上記体の特徴A〜Cを改善するための方法をご紹介します。

まず正座をします。(痛くてやりづらい場合はお尻とふくらはぎの間にクッションや畳んだバスタオルなどを入れましょう)

次につま先を反って足を立て、足裏を伸ばします。(お尻で踵に圧力をかけると足裏がよく伸びます)

そしてお猿さん座りをします。(男子はなるべく膝どうしが離れないように、女子は内股にならないように行います)

悪い例 [左]ガニ股 [右]内股

 

最後に足裏全体を床に付けたまま、お尻を出来るだけ高く上げていきましょう。(膝は少し曲げたまま行うともも裏のハムストリングスがよくストレッチされます)

これら①〜④を各10〜15秒ずつ連続で行うことを1セットとします。この方法を1日の中でなるべく5セット以上行ってください。
オススメは、歯磨き中に2〜3セット行うことです。皆さん歯磨きは毎日行いますよね?歯磨き中のながらストレッチとして行うことで毎日欠かさず続けることができるかと思いますのでぜひやってみてください!

シーバー病に対するローリング施術方法の例

Coming soon.