「血糖値スパイク」とは?
「血糖値スパイク」とは、食後に血糖値(血液中のブドウ糖の量)が急激に上がり、その後急激に下がる現象を指します。
正常な血糖値の上昇は緩やかですが、スパイクがあるとグラフのように急上昇・急降下します。
■ なぜ起こるの?
糖質の多い食事(白米、パン、ラーメン、甘いお菓子など)を一気に摂取すると、体がそれらを処理しようとしてインスリンを大量に分泌し、結果として血糖値が急激に下がるのです。
■ 血糖値スパイクで起こりうる症状
・強い眠気
・集中力の低下
・だるさや疲労感
・動悸やイライラ
これらの症状が頻繁にある場合は、血糖値スパイクが起きている可能性があります。
■ 放っておくとどうなるの?
血糖値スパイクを繰り返すことで、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病や認知症のリスクが高まります。また、自律神経の乱れや集中力の低下といった症状を引き起こす可能性もあります。
■ 血糖値スパイクを防ぐには?
・タンパク質や脂質、食物繊維を含むおかずと野菜を先に食べる
・ゆっくりよく噛んで食べる
・急激に血糖値を上げない食品(低GI食品)を選ぶ
・食後に軽い運動(散歩など)をする
■ 意外と「脂質」が良い!
血糖値スパイクを防ぎたい場合に、脂質を適切に摂取することは重要です。脂質は、糖質の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を抑える効果があります。良質な油(オリーブオイル、青魚油、えごま油など)を積極的に取り入れ、飽和脂肪酸(バターや動物性脂肪)を控えることがおすすめです。